「時間をかけて資料を作ったのに、なかなか意図が伝わらない」——そんな経験はありませんか。
資料作成で大切なのは、情報量を増やすことではありません。相手が内容を理解し、必要な行動をイメージできるように整理することです。
今回は、画像で紹介されていた資料作成の考え方をもとに、伝わりやすい資料をつくるための6つのポイントを、実践しやすい形に整理します。
伝わる資料をつくる6つのポイント
1.「シンプル」を心がける
資料では、言いたいことをできるだけ短く、わかりやすい言葉に置き換えます。情報を盛り込みすぎると、読み手は「結局、何が重要なのか」を判断しにくくなります。
まずは、1つの資料やスライドで伝えたい結論を1文にまとめてみましょう。そのうえで、補足情報を必要な分だけ加えると、主張がぼやけにくくなります。
- 専門用語を使いすぎない
- 一文を長くしすぎない
- 重要な情報と補足情報を分ける
簡潔な表現は、読み手の負担を減らすだけでなく、アイデアそのものを際立たせる効果も期待できます。
2.「2W1H」を意識する
資料の内容を整理するときは、次の順番で考えると話の軸をつくりやすくなります。
- Why:何のために伝えるのか
- How:どうやって実現するのか
- What:何を提案・説明するのか
特に重要なのは「何のために」という目的です。目的が明確なら、載せる情報や説明の順番も自然に決まります。
たとえば新しい業務ツールを提案する場合、いきなり機能を説明するのではなく、「どんな課題を解決するための提案なのか」から始めます。その後に方法や具体的な内容を示すと、読み手は話の流れを追いやすくなります。
3.「いいな!」と思った資料をストックする
わかりやすい資料や、思わず目を引かれた資料を見つけたら、参考例として保存しておきましょう。
保存する対象は、資料全体でなくても構いません。タイトルの付け方、見出しの構成、図表の見せ方、文章の短さなど、「なぜわかりやすいと感じたのか」を一言添えておくと、後から活用しやすくなります。
良い事例に日常的に触れていると、自分が資料を作るときにも構成や表現の選択肢が増えていきます。
4.「魅力的なタイトル」をつける
タイトルは、資料の第一印象を決める重要な要素です。内容を正確に表すだけでなく、「読んでみたい」と思ってもらえる言葉を選びます。
画像では、書籍のタイトルなどから、心を動かす言葉のパターンを集める方法が紹介されています。たとえば、次のような型です。
- 特定の対象や手法を入れて、独自性を出す
- 具体的な時間やメリットを示す
- 疑問形にして、答えを知りたい気持ちを生む
ただし、目立たせることを優先して内容と異なるタイトルにすると、かえって信頼を損ないます。タイトルは、本文の結論と一致させることが基本です。
5.「デメリット」も伝える
メリットだけを並べた資料は、読み手から「都合のよい面しか説明していないのでは」と受け取られることがあります。
そこで、導入や提案にともなう注意点、制約、考えられるデメリットも整理して伝えます。課題を隠すのではなく、対策とセットで示すことがポイントです。
たとえば、「導入直後は覚えることが増える」というデメリットに対して、「最初は対象者を限定し、使い方の説明を用意する」といった対応策を添えます。弱点を正直に示すことで、資料全体の誠実さが伝わりやすくなります。
6.「物語」を伝える
人は、論理だけでなく感情によっても意思決定します。そのため、事実や数字を並べるだけでなく、背景にある課題や体験を物語として伝えることが有効です。
資料の流れは、次のように組み立てられます。
- 現在どのような課題があるのか
- その課題によって、誰が困っているのか
- どのような方法で解決するのか
- 解決すると、どんな変化が生まれるのか
論理的な説明に、利用者や顧客の体験を加えると、内容を自分ごととして捉えてもらいやすくなります。
6つのポイントを資料作成に活かす手順
最初に「目的」と「結論」を決める
作成前に、「この資料を読んだ人に、何を理解してほしいのか」「最終的にどんな判断や行動をしてほしいのか」を書き出します。ここが曖昧なまま作り始めると、情報が増えすぎる原因になります。
次に、情報を2W1Hで整理する
目的、実現方法、具体的な提案内容を整理し、説明の順番を決めます。読み手が疑問に思いそうな点を先回りして補足すると、説得力も高めやすくなります。
最後に、タイトルと表現を磨く
本文がまとまったら、内容を短く表すタイトルを考えます。その後、不要な言葉や重複を削り、メリットだけでなく注意点も含まれているか確認しましょう。
まとめ:資料の価値は「伝わる設計」で決まる
伝わりやすい資料をつくるためのポイントは、次の6つです。
- シンプルな言葉でまとめる
- 2W1Hで目的と内容を整理する
- 良い資料をストックして学ぶ
- 内容に合った魅力的なタイトルをつける
- メリットとデメリットの両方を伝える
- 論理に加えて物語や体験を伝える
まずは次に作る資料で、「目的は何か」「結論は一言で言えるか」「相手にとってのメリットと注意点は何か」を確認してみてください。小さな見直しの積み重ねが、伝わる資料をつくる力につながります。
今回の内容をより深く学びたい方は、画像で紹介されていた書籍も参考にしてみてください。
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