「時間が足りない」と感じるとき、予定を増やしたり、作業スピードを上げたりする前に見直したいのが、日常の中で無意識に続けている行動です。
本記事では、書籍『習慣を変えれば人生が変わる』で紹介されている考え方を参考に、「やめることで時間をつくる」8つの習慣を、実生活で試しやすい形に整理します。すべてを一度に変える必要はありません。まずは負担の大きいものを一つ選んでみましょう。
時間を増やすには、まず「やめる」
1日は誰にとっても同じ長さです。新しいことを始めるだけでは、やることが増えて疲れてしまいます。一方で、不要な行動を減らせば、大切な仕事や休息に使える時間が自然に生まれます。
ポイントは、単に我慢することではありません。「これは本当に必要か」「目的に近づいているか」と問い直し、価値の低い行動を減らすことです。
限られた時間を重要な仕事へ配分する方法も見直したい方は、一流と三流の時間術も参考にしてください。忙しさを減らす6つの考え方を紹介しています。
やめることで時間が生まれる8つの習慣
1.不要な仕事は断る
頼まれた仕事をすべて引き受けていると、本当に重要な仕事に集中できません。自分の役割や締め切りを確認し、優先度の低い依頼には、勇気を持って断ることも必要です。
断るときは、単に「できません」と言うのではなく、「今週は難しいため、来週以降なら可能です」「この作業を優先するため、今回は対応できません」のように、理由や代案を添えると伝わりやすくなります。
2.不要な情報を減らす
通知やSNSを何度も確認していると、短い時間でも集中が途切れます。すべての情報を追いかけるのではなく、自分にとって必要なものだけを選びましょう。
- スマートフォンの通知を必要最低限にする
- ニュースやSNSを見る時間帯を決める
- 登録したまま読んでいないメールマガジンを整理する
情報を減らすことは、知識を得る機会を失うことではありません。目的に合った情報源に絞ることで、考える余白を取り戻せます。
3.5分以上の電話をだらだら続けない
電話は便利な一方、話が広がると予定外に時間を使いがちです。用件を簡潔に伝えられる場合は、先に要点を整理しておきましょう。
電話の冒頭で「今日はこの件について確認したいです」と目的を伝え、終わり際には「決まったことは○○ですね」と内容をまとめます。長くなりそうな相談は、必要に応じて時間を決めた打ち合わせに切り替える方法もあります。
4.テレビを何となく見続けない
見たい番組を選んで見るのと、何となく画面をつけ続けるのでは、時間の使い方が変わります。視聴する番組を決め、終わったら電源を切るだけでも、惰性の視聴を減らせます。
空いた時間を読書や運動、睡眠に充てたい場合は、テレビのリモコンを手の届きにくい場所へ置くなど、すぐに見始められない環境をつくるのも効果的です。
5.ながら作業をやめる
食事をしながらメールを確認する、動画を流しながら仕事をするなどの同時進行は、効率がよさそうに見えて集中を分散させます。一つの作業に集中したほうが、結果的に早く終わることがあります。
まずは30分だけ、通知を切って一つの仕事に取り組んでみましょう。作業の開始前に「この時間は資料作成だけ」と決めると、別のことに手を伸ばしにくくなります。
6.人任せにせず、何でも自分で決める状態をやめる
誰かが動くのを待ち続けると、仕事も予定も先に進みません。自分で決められることには期限を設定し、小さくても行動に移しましょう。
たとえば、返事を待っているだけの予定なら、「○日までに返信がなければ、こちらから確認する」と決めておきます。自分でコントロールできる範囲を明確にすると、迷い続ける時間を減らせます。
7.物を出しっぱなしにしない
物を探す時間は、毎日少しずつ積み重なります。使ったものを元の場所に戻す習慣をつけると、探し物だけでなく片付けの負担も減ります。
最初から部屋全体を整理する必要はありません。鍵、財布、仕事道具など、毎日使うものの定位置を一つ決め、使い終わったら戻すことから始めましょう。
8.「自分で全部やる」をやめる
一人で抱え込むと、作業の負担が増え、時間も気力も失われます。自分にしかできない仕事と、他の人に頼める仕事を分けて考えてみましょう。
依頼するときは、「手伝ってほしい」とだけ伝えるのではなく、作業内容と期限を具体的にします。たとえば「資料の3ページ目だけ、明日の午前中までに確認してもらえますか」のように頼むと、相手も動きやすくなります。
仕事ごとに力の入れどころを決めたい場合は、仕事で差がつく一流と三流の6つの習慣で、優先順位や完了基準の整え方も確認できます。
今日から実践する3ステップ
ステップ1:時間を奪っている行動を書き出す
1日の中で「気づくと続けていること」を3つ書き出します。SNS、長電話、探し物など、思い当たるものを正直に記録しましょう。
ステップ2:やめる対象を一つだけ選ぶ
いきなり8つすべてを実践すると続きません。最も簡単に減らせそうな行動を一つ選び、まず1週間試します。
ステップ3:代わりの行動を決める
「やめる」だけでは手持ち無沙汰になり、元に戻りやすくなります。SNSを確認する代わりに本を数ページ読む、テレビを消した後にストレッチをするなど、空いた時間の使い道をあらかじめ決めておきましょう。
無理に全部やめなくてもいい
今回紹介した内容は、すべての人が一律にやめるべき行動という意味ではありません。仕事上必要な電話もあれば、気分転換としてテレビを見る時間もあります。
大切なのは、「自分にとって本当に価値があるか」を基準に選ぶことです。休息や人との交流まで削ってしまうと、かえって生活の質が下がることもあります。減らしたい行動と、残したい楽しみを分けて考えましょう。
まとめ:時間は「足す」より「減らす」と生まれる
時間をつくるために、必ずしも新しい方法をたくさん取り入れる必要はありません。
- 不要な仕事は、理由や代案を添えて断る
- 通知やSNSなど、不要な情報を減らす
- 長電話や惰性のテレビ視聴を見直す
- ながら作業をやめ、一つのことに集中する
- 物を元の場所に戻し、人にも適切に頼る
まずは「これをやめたら少し楽になりそう」と思うものを一つ選び、今日から試してみてください。小さな余白が増えると、本当に大切なことへ時間を使いやすくなります。
この記事の考え方の参考書籍として、マーク・レクラウ著『習慣を変えれば人生が変わる』があります。記事内の具体例や実践手順は、画像の内容をもとに独自に整理したものです。
参考にした書籍
- 『習慣を変えれば人生が変わる』(マーク・レクラウ)
書籍の内容を参考にしつつ、本文は読者向けに要約・再構成しています。
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